PEOPLE & JOB

INTERVIEW02

私が解析した
航空機の性能データが、
安全運航に直結する

総合職(技術系)
運航部 運航技術課

Kikuchi Sho

2020年入社/生産工学部卒

運航部は、飛行機の性能やシステムの維持管理、乗務マニュアルなどの策定などを通じて、日々の安全運航を技術面から支援する部署。なかでも菊池は、飛行計画の基となる航空機のデータ解析を担っている。

Index

Talk01

いろいろな経験ができることに
魅力を感じてスカイマークへ

私は大学時代、理工系学部で機械工学を専攻し、エンジニアとして社会を支える交通インフラ業界への就職を考えていました。そのなかでも、個人的に海外旅行が趣味でよく飛行機を利用していたこともあって、航空業界に興味を持ってスカイマークの技術系総合職を志望したのです。

一つの飛行機を運航するにあたって明確な分業体制が敷かれている大手航空会社とは異なり、スカイマークは運航に必要な業務をすべて自社内で担い、さまざまな部門が一体となって飛行機を飛ばしているとのこと。こちらのほうがいろいろな経験ができそうだと感じました。また、会社説明会では当時の会長が直々に登壇し、スカイマークで働く魅力を熱くアピールされていてその言葉に打たれて「私もこの会社の一員になりたい」と入社を決意しました。

入社後はまず整備本部のライン整備部に配属となり、航空機の整備作業にしばらく従事しました。そして2年目の秋に、運航本部の運航部 運航技術課へ。以来、航空機の性能データを計算、解析する業務を主に担当しています。また、航空機のメーカーである米国のボーイング社とやりとりする機会が多いのも、このセクションの特徴です。学生時代、私は海外によく弾丸旅行し、異なる文化の人たちと英語でコミュニケーションするのを楽しんでいました。仕事でも海外と関わりたいとスカイマーク入社時から希望していたのですが、運航技術課への異動はそうした私の意向に沿ったものです。こうして社員の意欲を尊重してくれる点も、スカイマークの魅力だと感じています。

Talk02

データに潜む謎を解き、
航空機の性能向上につなげていく

いま私が主に担当している航空機の性能データ解析は、安全な運航を行う上で欠かせない業務です。たとえば、航空機のウエイト(重量)&バランス(重心位置)が変化し、適正な値から外れてしまうと、離着陸に支障をきたしかねない。このウエイト&バランスに影響を及ぼすのは、整備時の部品交換や、機内サービスの搭載物を変更した時などであり、定期的に関係部署から情報を収集して値を計算。このデータを基に飛行計画が立てられます。データによっては乗客や手荷物の制限が必要な時もあり、絶えず正確なデータに更新することが安全な運航に直結する。そうした重要な役割を担っていることに、大きな責任とやりがいを感じています。

また、航空機の燃料性能をモニタリングし、日々変動するデータを解析することも私に課せられたタスクです。以前、エンジン整備後に燃料性能が急激に改善した機材があり、過去の事例とあまりにかけ離れていたため、データのエラーだと思われたケースがありました。しかし、詳細に解析するとエラーとなる要素はどこにも見つからず、この整備内容に原因があるのではと考え、以前に所属していた顔なじみの整備部門に連絡を取って調査。すると、通常のエンジン整備とは異なり、未使用の部品が多く使用された、新品に限りなく近いエンジンが装着されたことが判明しました。データが間違っていなかったことを確認し、新たにこの燃料性能をもとに飛行計画を立てることに。結果、航空機に搭載する燃料を削減することができ、コストを低減するとともに、環境にも配慮した運航を実現することができました。

Talk03

飛行機に関わる仕事は本当に奥が深い。
だからこそ面白い

航空機の性能データを解析する際は、「この数字はいつもと違うのでは?」という違和感を見過ごさないように心がけています。データに違和感を覚えたら、いったん作業を止めて、まわりの先輩方にも意見を仰いでその原因を突き止めていく。そうした姿勢で業務に臨み、データから新たな気づきを得て、運航の品質向上に貢献できた時はやりがいを感じます。

航空機というのは非常に奥が深くて、その仕組みを完璧に理解するのは容易ではありません。性能データに影響する航空機の重量も、製造時の細かなオプションやエンジンの種類などによって異なり、スカイマークが保有するボーイング737-800型の29機も一つとして同じ重量の機材はない。それぞれの機材の特徴や、重量が変化する箇所を把握した上で性能データを解析していくことが求められます。とても難しいのですが、逆にそれが面白いところでもあり、航空機という乗り物にますます魅せられています。

これからスカイマークは、ボーイング737-8と737-10という次世代機を導入する計画であり、いまはその準備にも力を注いでいます。飛行性能計算を新機材にあわせてシミュレーションし、現在運航している機材との比較や、就航路線での運航について検討を進めているところです。ボーイング社の工場からの納入時には、ぜひ現場で新機材の立ち上げを担えればと思っています。そして将来に向けては、運航だけではなく整備も含めて航空機の技術全般に精通した人材になりたい。技術系総合職は、ゆくゆくは運航部門や整備部門を統括する役割を担うことが期待されており、そこにしっかりと応えていきたいと考えています。

ONEDAY SCHEDULE

ある日のスケジュール

10:15

出社

フレックスタイム制が導入されており、午前6時から11時の間に出勤すればOK。月間で所定の労働時間を満たせば一日の勤務時間も調整可能。この日は通勤ラッシュの時間帯を避けて10時過ぎに出社。

10:30

部署朝会

メールチェックし、前日に米国ボーイング社へ問い合わせた内容の返信などを確認。その後、運航部内で開催される朝会に参加。部内で進行中の案件について情報共有し、自身の業務に関係するポイントを確認。

11:00

性能データ解析

最近フリ-アドレス化されたオフィスフロアで自分のデスクを準備し、スカイマークが運航している航空機のウエイト&バランスのデータ解析業務に従事。解析終了後、社内のチェックを経て、フライトプラン策定のベースとなるデータを更新。

14:00

航空局との会議

空港内のレストランで昼食を取った後、国土交通省航空局が開催する会議にオンラインで参加。近々、航空管制のシステム変更が予定されており、エアライン側でシステム上のデータを扱う立場から意見を交換。

17:00

社内ミーティング

運航技術課には、飛行機の運航システムを管理するチームもあり、そちらのミーティングに参加。自分の担当領域を超えて、安全運航を維持していくための業務全般を理解し、総合職としての知見を深めていく。

18:30

退社

近日中に実施しなければならない業務のスケジュールを確認した後に退社。明日は在宅勤務で、早朝に米国ボーイング社のエンジニアたちと新機材導入に向けてのオンラインミーティングを実施する予定。

CAREER LADDER

経歴

1年目

ライン整備部
整備作業

整備部門に配属となり、航空機の整備作業に従事。先輩社員の指導のもとで航空機・整備基礎訓練を受け、数カ月後には羽田のライン整備部へ配属。到着から出発までの点検・整備作業など、1年目から現場の最前線を経験。

2年目

運航技術課
性能データ解析

2年目の9月に運航部の運航技術課に異動。最初の1カ月間、OJTで業務を理解した後、航空機の性能データの計算・解析を担当することに。社内のさまざまな部署とコミュニケーションを取って必要な情報を収集し、安全な飛行計画を立てるためのデータの算出に奮闘。

5年目

運航技術課
社外関係者との調整

引き続き、航空機の性能データの計算・解析業務を手がける一方、航空機の運航に関して社外の関係者と調整する機会も増える。航空行政をつかさどる国土交通省の航空局や、スカイマークが計画している新機材の導入元である米国ボーイング社との折衝にも携わる。

COLUMN

海外出張を経験

いま社内では新機材導入のプロジェクトが進行中ですが、先日、製造元であるボーイング社との会議に出席するために、スカイマークを代表して一人でロサンゼルスに出張しました。メーカーのエンジニアと直に意見交換するだけでなく、海外のエアラインとも意見交換ができる会議であり、とても貴重な経験を得ることができました。現在は年間数回の海外出張ではありますが、こうして若いうちからいろんなチャンスを与えてくれて、重要な業務を任せてもらえるのも、スカイマークらしさだと思います。

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