PEOPLE & JOB

INTERVIEW08

一つとして
同じフライトはない。
だから挑戦しがいがある

パイロット
運航乗員部 乗員第一課 機長

Shinjo Kohei

2014年入社/総合人間学部卒

スカイマークは、パイロットを自社で養成している国内でも数少ない航空会社のひとつだ。旅客機は、機長と副操縦士の二名体制で運航されており、彼らパイロットが所属しているのが運航乗員部である。

Index

Talk01

同期と励まし合いながら、
大変な訓練を乗り越えていく

一般の文系学部からでも、エアラインのパイロットになれる。就職活動を進めるなかで、そんなチャンスがあることを知って大いに興味を持ちました。国内の航空会社のなかにはパイロットを自社で養成している企業があり、学部学科を問わずエントリーできるとのこと。自分には縁のない仕事だと思っていましたが、努力すれば手が届く現実的な目標だとわかり、幼い頃からの憧れもあってぜひ挑戦したいと応募しました。

当時、まだスカイマークは自社でパイロットを養成しておらず、他の航空会社とも縁がなく、別の業界に就職しました。そして3年ほど経った頃、スカイマークが初めてパイロット候補生を募集するというニュースが飛び込んできた。既卒者も対象とのことで、これは夢をかなえる最後のチャンスだと応募。幸運にも選考を通過し、大きな志を抱いてスカイマークに入社しました。

パイロットになるには、さまざまな資格を取得する必要があります。入社するとすぐ同期と一緒に訓練施設のあるアメリカに渡り(現在はオーストラリアにて実施)、実地でのトレーニングを受けながら、段階的に航空機の操縦をマスター。資格取得のステップがきちんと定められており、努力を怠ってそこから外れてしまうと、パイロット候補生から脱落してしまう。常に大きなプレッシャーを感じていましたが、アメリカでは同期との共同生活であったため、まさに「同じ釜の飯を食う」仲間たちと励まし合って訓練に臨んでいました。同じ夢に向かって努力する同期がまわりにいたからこそ、あの日々を乗り越えられたのだと思っています。

Talk02

上空で急病人が発生。
仕事の重さを実感した副操縦士時代

パイロットになるための訓練は4年に及びました。海外で1年以上にわたって初期訓練を受けた後、取得した資格を国内での運航に適用させるために約半年間、鹿児島空港で訓練。さらに、会社内の他の職種を学ぶため整備部での研修を約1年、そしてスカイマークが保有するボーイング737型機の操縦をシミュレーターで習得。実際のフライトに同乗して先輩操縦士の指導の下での訓練と合わせて1年ほど続きました。大変な毎日でしたが、次々と訪れる目標を達成していくことにモチベーションを覚えながら、パイロットへの道を邁進していきました。そして、2018年の春に副操縦士としてデビュー。初めてのフライトは東京から鹿児島への運航便。かつて訓練を受けた鹿児島空港への凱旋であり、誇らしい気持ちだったことを覚えています。副操縦士は、機長とともに安全な運航を支えていくポジションです。運航に関する最終的な判断は機長が担いますが、何か問題が発生すれば副操縦士も意見を出し、密にコミュニケーションを取りながら対処していきます。

過去、私が副操縦士を務めていた時に上空で急病人が発生し、緊急対応を迫られたこともあります。容態について客室乗務員と情報を共有し、機長と話し合って一刻を争う事態だと判断して目的地を変更し緊急着陸。機長、副操縦士、客室乗務員、地上運航従事者のチームワークで早急にお客様を病院に搬送することにつながりました。その時はとても緊迫しましたが、限られた時間のなかでお客様のために勇敢に決断を下すという、パイロットとしての責任を実感。こうした経験を重ねながら、次は機長を目指してさらに自分を鍛錬していきました。

Talk03

機長の醍醐味は、
安全運航を無限に追求できること

機長に昇格する上では、厳しい審査があります。私は副操縦士時代から、機長になることを意識して日々のフライトで先輩機長から学び続け、知識や技術を高めることに努めてきました。そして副操縦士で6年キャリアを積んだ後、社内の昇格試験に合格して晴れて機長に。大手航空会社では、副操縦士から機長に昇格するのに通常10年以上かかると聞きますが、スカイマークは努力して能力を磨けばチャンスを早くに掴むことができる。それも当社でパイロットとしてキャリアを積む魅力だと思います。

機長になるのは大きな目標でしたが、いざその立場に就いてみると、すべてを自分で決断しなければならない責任の重さを強く感じています。しかも、フライトというのは一つとして同じケースはない。天候などは絶えず変化していますし、安全運航を突き詰めようと思えば際限なく突き詰めることができる。より安全に快適に、そして効率的に目的地まで到達するためには、どのようにフライトすべきか毎回頭を悩ませますし、そこに対応できる知識や技術をひたすら学び続けていくことが求められます。しかし、裏返せばそれは無限に成長できる環境だということであり、そこに私はこの仕事の醍醐味を感じています。
スカイマークはまだまだ発展途上のエアラインです。社内の組織も硬直しておらず、パイロットの立場から会社を良くしていくことに関与できますし、社長に対して直接意見を述べられるような機会もある。私も自分自身のフライトを極めていくことはもちろん、後輩の育成などにも携わり、スカイマーク全体の安全運航性を向上させていくことに貢献できればと思っています。

ONEDAY SCHEDULE

ある日のスケジュール

8:00

フライト

この日の最初のフライトは、羽田空港から那覇空港へ。お客様が安全に搭乗されたことをしっかりと確認して離陸。自動操縦も活用し定期的にモニタリングしながら、目の前の状況に応じ最善策を選定し目的地へ。

11:30

次便出発準備

那覇空港に到着後、次の神戸空港へのフライトに向けての準備。この便の飛行計画も当日の朝に立てているものの、現時点での天候や空港に関する情報を収集し、状況に変化があれば計画を修正。

12:00

フライト

那覇空港から神戸空港へ。この日はフライト2回のスケジュール。航路によっては一日に3~4フライトを担うことも。上空で天候が急変した時は、副操縦士と相談して飛行計画を大きく変更することもある。

14:00

必要事項報告

神戸空港に到着後、本日のフライトに関して報告すべき事項をまとめて提出。自身のフライトだけではなく、会社として最良のフライトをお客様に提供できるよう、他のパイロットと情報共有。

14:30

ホテルへ移動

本日宿泊する神戸市内のホテルへ。パイロットは全国を飛び回る仕事であり、業務終了後はその土地ならではの美味しい食事を堪能してリフレッシュ。こうして英気を養えるのはパイロットの大きな役得。

CAREER LADDER

経歴

1年目

運航乗員部
訓練

まったくの未経験で入社し、航空機のパイロットの資格取得に向けた訓練を受ける。海外の専門施設での初期訓練、国内の空港での応用訓練、整備部での研修、本社での操縦シミュレーション訓練などを長期にわたって受講し、さまざまな試験をパスしてライセンスを取得。

5年目

運航乗員部
副操縦士

社内での審査を経て副操縦士に昇格し、パイロットとしてのキャリアをスタート。機長とともに航空機の安全運航を支えるポジションで経験を積む。通常の運航業務のかたわら、航空業の脱炭素を考える社内のプロジェクトにも関わり、パイロットとして議論に参加。

11年目

運航乗員部
機長

機長に昇格し、担当するフライトの責任者を務める立場に。機長になることは決してゴールではなく、むしろここからが本当のスタート。思い通りにフライトできるケースは少なく、日々反省と学びを重ねながら、お客様のためにさらなる安全運航を追求している。

COLUMN

コックピットから見える景色は最高

パイロットは、航空機のコックピットという特等席に座ることを許されたポジションです。おそらくほとんどの人ができないような経験を、この仕事は得ることができる。コックピットの窓から見える景色は最高で、息を飲むこともたびたび。壮大なパノラマで四季の自然の移り変わりを目の当たりにして、あらためて日本は美しい国なんだと実感します。こうした感動を味わえただけでも、パイロットになって良かったと思っています。

INTERVIEW

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