誇羅司屋
奄美空港に到着して、まず出迎えてくれるのは島の風。
あたたかくて少ししっとり、潮のかおりを含んだ空気をたっぷりと吸い込んだら、まずは腹ごしらえ。おいしい島のお昼ごはんを食べに行きましょう。
青い海と空を楽しみながら、東海岸をドライブ。
目指すは島人も通う、人気の鶏飯専門店「ひさ倉」。
鶏飯を注文すると、「具材」「ごはん」「スープ」がそれぞれ運ばれてきます。これを自分で好きなだけよそって食べるのが鶏飯の食べ方です。
具は店によって異なりますが、細かく裂いた鶏肉、錦糸卵、甘辛く煮たシイタケ、パパイヤの漬物、タンカンの皮、海苔、ねぎ、紅ショウガなど、縁起のよい「7種類」が基本とされています。
ごはんの上に具をのせ、熱々のスープをたっぷりとそそぎましょう。
2杯、3杯とおかわりするのが島人流。1杯目はごはん少なめに、汁は多めがおすすめです。
鶏飯は、江戸時代に薩摩藩(鹿児島県)の代官をもてなすために生まれた料理といわれています。
いまや、学校の給食にも登場する、島人のソウルフードです。
鶏飯と一緒に食べたい、人気のサイドメニューは、「とりさし」と「豚足の塩焼き」。自家養鶏場があるからこその鶏刺しは新鮮で臭みなし。コラーゲンたっぷりの豚足は、表面は香ばしく中はもっちり。おすすめです。
日が沈むと、名瀬の街は昼間とは違うにぎわいをみせます。
はじめてなのにどこかなつかしさを感じる「郷土料理かずみ」で、島の夜ごはんスタート。
おばの作るさまざまな島料理(島じゅうり)が運ばれ、テーブルを埋めていきます。
島じゅうりの基本は、出汁や素材の旨味をいかしたシンプルな調理。しかし島の恵みたっぷりの滋味あふれる味わいは都会では味わえないおいしさで、黒糖焼酎との相性は抜群。するすると身体の中に入っていく感じで、いくらでも食べることができます。
塩豚と野菜などと固めに茹でたそうめんを炒めた「油そうめん」は、定番の島じゅうり。家庭料理としても人気です。
きれいな川でしか獲れないテナガエビは、から揚げに。殻ごと味わえる川の恵みは、黒糖焼酎によく合う最高のおつまみです。
奄美は豚肉文化。ツワブキやタケノコなど島の野菜と骨付きの豚肉とを煮込んだ「島ヤセ(野菜)豚骨」は、出汁の旨味がしみ込んでいくらでも食べられる味。赤ウルメ(タカサゴ)のから揚げはお祝いの席でも出る、島人の好物。トゲのない島サザエは磯で採れるごちそう。網で焼いて、醤油をたらしていただきます。
黒糖焼酎は、米麹と黒糖が原料の本格焼酎。ふんわり甘いかおりの飲みやすさと、糖分ゼロのヘルシーさが魅力です。国内で奄美群島だけに製造が許されています。
そして奄美の宴に欠かせないのが、島唄と踊り。この日この時、この場所に集まった全員で、最高のひとときを楽しみます。
島じゅうりが食べられるお店はほかにもたくさんあります。同じメニューでもお店によって味が違うので、食べくらべてみましょう。
誇羅司屋
あまみの魚たち
潮風かおる心地よい島の朝。起き抜けの身体には、おいしいごはんでエネルギーをチャージしたいところ。
亜熱帯オーベルジュ ヴィラゆりむんのモーニングは、フルーツたっぷりのワンプレート。しっとり焼きあがったフレンチトーストにカラフルな果物が甘酸っぱさを添えて、気分もあがる朝ごはんです。(※宿泊客のみのモーニングです)
ドライブがてら朝ごはんを調達したいというあなたにおすすめなのは、ビーチにほど近い場所にあるパン屋「晴れるベーカリー」。太平洋をのぞむ海沿いドライブを楽しみながら、おいしいパンに会いに行きましょう。
さくさくのクロワッサンやキューブ型のクリームパン、野菜とベーコンをはさんだベーグルサンドなどが人気です。
朝にぴったりの島人ソウルドリンク「ミキ」もおすすめ。
お米とサツマイモを発酵させていて、甘くて栄養もたっぷりです。味の郷かさりには、パッションフルーツや、スモモ入りなどの飲み切りタイプがそろいます。
自家養鶏場を持ち、パパイヤなど素材の多くを自家生産している鶏飯専門店。観光客はもちろん、地元客も足しげく通う人気店。
島唄の有名唄者がオーナーの郷土料理店。昔ながらの島料理と黒糖焼酎が味わえるほか、島唄と六調も楽しめる。
国産小麦と奄美産の塩や黒糖を使用するなど素材にこだわったパン屋。パンやサンド、手作りドリンクなどが人気。やさしいオーナー夫妻が笑顔で出迎えてくれる。
1日限定3組の小ぢんまりとしたヴィラ。部屋からは美しいクレータービーチが見える。島素材を生かした食事が絶品。
空港近くの県道沿いにあるお土産店。地元農家が育てた新鮮野菜や加工品など奄美ならではの物産がそろう。お土産にもおすすめ。
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